量産品ではなく多種多様な製品の製作に関われる。
金属技研のことは全く知りませんでしたが、就職活動の時期に弊社社員のOBがたまたま研究室を訪問してくれたことで、会社を知ることができました。当時は実験で使用する部品の製作に興味を持っていたこともあり、金属技研の技術開発本部では量産品ではなく多種多様な製品の製作に関われると思い、強く興味を持ちました。
技術開発本部 神奈川工場 J. I
2018年度入社
学生時代の専攻︓物理学専攻
※インタビューは2024年時点の内容です。
加速器とは、粒子にエネルギーを与えて加速させる装置です。加速させた粒子や、その粒子から発生する放射光などの性質を利用することで、基礎科学から産業利用への応用まで、広い分野で加速器が用いられています。
私が所属する部署では、加速器機器に関する製品の設計や製作を行っています。お客様毎に要求される仕様が異なるため、仕様に沿った性能が出せるよう解析や構造検討を行い、お客様とコミュニケーションを取りながら製品の製作を行っています。その中で、現在はX線発生装置に関わる構造検討や各部品の設計など、主に機械関係の設計を担当しています。0.1mm以下の組立精度を求められる場合もあり、組立精度を出すための方法やメンテナンス性の検討なども行います。部品の製作時には、協力会社との打ち合わせや工程管理も担当しています。
量産品ではなく多種多様な製品の製作に関われる。
金属技研のことは全く知りませんでしたが、就職活動の時期に弊社社員のOBがたまたま研究室を訪問してくれたことで、会社を知ることができました。当時は実験で使用する部品の製作に興味を持っていたこともあり、金属技研の技術開発本部では量産品ではなく多種多様な製品の製作に関われると思い、強く興味を持ちました。
実際に手を動かし、手伝いながら仕事を覚える。学生時代の学びや経験が、業務に直結している。
入社後の3か月間、1週間単位で各部署を回り、現場で道具の扱い方や仕事の流れを学びました。その後、現在の部署に配属され、CADや解析ソフトの扱い方を学びながら、先輩や現場の方々と共に実際の業務を行い、手を動かして仕事を覚えました。金属技研の主要技術である接合のノウハウも、設計した製品の準備を手伝うことで学びました。
研究室では、核融合に関する基礎実験をチームで行っていたので、大勢が関わる実験の中で、計画性やスケジュール管理を自然に身につけることができました。こうした経験は、現在の業務でも活かされています。また、学生時代に学んだ物理が、加速器機器の設計に関わる中で直接役立つことが多く、学生時代の勉強が実際の業務に直結していると感じています。
自分一人で仕事をしているわけではないという意識を大事に。
失敗を無駄にせず、次に活かせたときにやりがいを感じる。
仕事を行う上で気を付けているのは、締切を守ることです。自分一人で仕事をしているわけではないので、相手の都合も考慮し、約束した期日は必ず守るよう心がけています。
仕事は一品一様な製品が多く、毎回検討事項が多くて大変ですが、設計した製品が設計どおりに組み上がったり、計算通りの結果が得られたりすると、達成感とやりがいを感じます。設計どおりにいかない場合でも、なぜ上手くいかなかったのか考え、次にその失敗経験が活かせたときにやりがいを感じます。
毎回、仕様の異なる製品を扱うため検討が大変。一人で解決できないときは、協力をお願いする。
大変なことは、同じ製品がないことです。製品の特徴上、毎回仕様が異なるため、検討するのが大変です。また、複数の案件が同時に進行する場合、工程管理を考えながら進める必要があり、時間に追われることもあります。
大変なときは気合で乗り越えます。また、やらなければならない仕事について、頭の中だけで考えるのではなく、紙に書き出して優先順位をつけ、一つずつ解決していきます。一人では解決できないことも多いため、さまざまな人に協力をお願いして乗り越えています。
色々な経験を積みたい人には、初めてのことでも挑戦させてくれます。挑戦した上での失敗も前向き捉えてくれるため、とても前向きな会社だと感じます。技術力の高い人が多く、何かあったときはすぐに力になってくれます。
加速器の製作に関する仕事が増えており、一から設計製作できるようになりたいと考えています。加速器の基礎計算などもできるよう、今後は物理の勉強を行いながらモノづくりの経験を積み、加速器の設計が行えるようになりたいです。
1日の流れ
出社
スケジュール及びメール確認。
ラジオ体操、朝礼
デスクワーク or 現場作業
構造検討、解析、書類作成等
昼休み
夕礼
今日の業務の進捗について報告します。
退社
オフタイム
最近では、体力作りも兼ねてフルマラソンに挑戦し、練習のためにランニングをしています。日々のランニングは体力を鍛えるだけでなく、精神的なリフレッシュにも役立っています。また、クラフトビールが好きで、休日にはクラフトビールイベントに足を運ぶことが多いです。色々なビールを試すことができるだけでなく、同じ趣味を持つ人々との交流も楽しめます。
就職活動中の皆さんへのメッセージ
会社の雰囲気や働いている人々のことは、実際に行ってみないと分からない部分が多いです。インターンシップなどの機会を利用して、直接会社の人と話すことで多くの情報を得ることができるので、興味のある会社があればぜひ訪問することをお勧めします。また、世の中には多くの会社があります。進路に迷ったら、身近な人や飲食店で隣に座った知らない人などに相談してみると思わぬ話が聞けて、就職の視野が広がることもあります。
金属技研は熱処理をメインとする製造業ですが、加速器などのエンジニアリング事業も行っているユニークな会社です。さまざまな経験ができる会社なので、興味があればぜひ話を聞きに来てください。
就職活動は大変なことも多いですが、色々な業界を直接見られる良い機会でもあります。一歩一歩、着実に前進していってください。応援しています。
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